先生、エチュードってなに? ヴァイオリンのエチュードにはどんなものがあるの?
エチュードというのは日本語でいうと練習曲のこと。
あなたが勉強しているウォールファルト先生が書いたものをはじめ
カイザー、ドント(作品37)、クロイツエル、ローデ、フィオリロ、
もうひとつのドント(作品35)ガヴィニエ など
どれもヴァイオリンの技術習得のために音楽的に書かれているわ。
大抵、ひとつの練習曲を通して、ひとつのテクニックを、音楽的な流れのなかで
習得していく感じね。
ヴィニアフスキ エコールモデルヌ(作品10)、
そして、パガニーニのカプリス も 先生はエチュードとして勉強したの。
ほかにも、マザスをお使いになる先生もいるわ。
楽譜を読む力を養うためにも、音楽表現を勉強するにも、
演奏技術を身につけるためにも、
このような作品にたくさんたくさん触れることは
とても大切なことだと思っています。
これらのエチュードとは別に、セヴシック や シュラディエック の練習曲の数々もありますよ。
これらは、指を正確に、俊敏に動かすための練習や、シフトの練習、トリルの練習、重音の練習、いろいろなタイプのボウイングの練習など、さまざまな問題に対して、よりピンポイントでアプローチできます。
自分が苦手な部分を見つめなおしたり、克服するために使うといいと思うわ。
これらの練習曲に関しては、先生はそれぞれの生徒が必要なときに、必要なものを選んで与えているの。
あなたはそろそろシュラディエックに触れてもいいかもしれないわね。
どう? やってみる?