Dear violin Students 私の大切な生徒たちへ

ヴァイオリンを学ぶ方々と分かち合いたいたくさんのこと

ヴァイオリン オンラインレッスン

州からの命令がでてから、20日以降、状況が大きく変わり、音楽学校の生徒たちとは対面レッスンができなくなり、オンラインレッスンのみ となりました。

最後に直接、生徒たちと会えたのは、19日(木)です。

もちろん、その前からも、対面のレッスンを怖れる親御さんたちも多く、17日から希望する生徒たちはオンラインレッスンに切り替えています。

17日にオンラインレッスンをした際には、私は経験があったのですが、生徒たちが慣れておらず、メモをとってもらったり、次の週への課題を書いてもらったり、なかには調弦もままならない生徒たちもいるなか、オンラインの環境下きこえてくるものは、音質が非常に悪く、そのうえ、お互いのコミュニケーションもとりにくく、正直にいってしまうと、これをレッスンと呼べるのか?! と感じるものでした。

過去には、オンラインレッスンをした経験もあり、その際にはここまで問題にならなかったのに、一体どうしてしまったのだろう??!! この期間が永遠に続くわけではないにしても、私はこのまま仕事が続けていけるのだろうか、このようなレッスンで料金をとるのはどうなのだろうか? と、おそろしいまでのストレスを抱いてしまっていました。

もう辞めるしか方法はないのでしょうか。。。??そこまで落ち込んだ後、なんとかしなければ!となんとか自分を奮い立たせ、3つの改良(プラス1)をはかりました。

 

1. インターネットのスピードをあげる

契約しているプロバイダーに相談し、実行したのが、インターネットのスピードを上げることです。お値段は変わらないと教えていただいたので、試す以外にありません!

インターネットのスピードは

https://www.speedtest.net/

(speedtest,net) で測ってみました。

今日の結果はこちら:

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 以前はダウンロードスピードが30台だったと覚えています。

私の周囲には Wi-Fiは健康上あまりよろしくないのでは? と考える人が多いので、今だにケーブルを使っていますが、それは問題ないようです。

 

2. マイクとイヤフォンを使用する

そして、イヤフォンとマイクが一体化されているものをひとつ買ってみました。

 

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samsung active in ear headphones for active listener


この小さなウイングで耳にフィットするようになっているので、レッスン中に頭を動かしても外れることがありません。楽譜に手を伸ばしたり、指の角度や、手のポジションをみせるために、カメラに手を近づけるために立ち上がったり、動いたりしても、なんのその! 耳から外れることなく、まったく問題ありませんでした。

はじめて 音を聴く ということを試したときには、音がなんとなくメタリックな気がしたのですが、今日、実際にはじめてオンラインレッスンで試した際には、あまり気にならず、生徒たちにも(音質は定かではありませんが)よく聞こえる!と言ってもらえていたので、とりあえずはよしとしようと思います。

 

3. 使用プラットフォーム以外はきちんと閉じる

 

使用するプラットフォーム(ズーム、スカイプ、フェイスタイムなど)以外を開いている場合、Task Manager の Process をみるとわかるのですが、使用メモリーがかなり大きくなる場合もあるので、必要なもの以外はきちんとクローズしてしまいましょう。

 

そして もうひとつ(プラス1)

4. Wi-Fi使用の場合は、ルーターに近いところで

これはWi-Fiをお使いの環境でしょうが、音楽学校からルーターに近いところでレッスンを行うように というアドバイスもはいってきました。こうすることで、だいぶ環境がよくなるようです。

 

以下、オンラインレッスンを考える際に知っておきたいことを掲げておきます。

プラットフォームの選択

私はこれまで、Skype (スカイプ) と Zoom(ズーム)を試しました。

 

Zoom(ズーム)

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Zoomは複数の人間が集まって、会議やセミナーなどができる無料のプラットフォームです。

音楽学校には、さまざまなところにお住まいの先生方がいるので、過日のミーティングは Zoom を使用しました。

その際には、ミーティングをホスト(開催)してくれる先生が、インヴィテーション(招待)やミーティングIDを送ってくれ、それをもとに、簡単に参加することができました。

生徒とはじめてZoom使用した際には、私がミーティング(=レッスン)の日時を前もって決めて、ミーティングID・リンクを取得。その情報を生徒に送り、生徒がそのリンクをクリックするだけで、レッスンができる と想定していたのですが、それが叶いませんでした。

生徒の親御さんが、私が取得したものとは別のミーティングIDを取得し、それに私が参加しようとしても、私は別のミーティングに参加中になってしまい、そこから移動できない というような場面にも遭遇。そのときは、音楽学校からだったのですが、たまたま私が使用していたレッスン室のインターネット環境が非常に悪かったこともあり、結局、親御さんと電話で話をしながら、導いていただき、Zoomで生徒の顔を見られるまでに、30分ほどかかってしまいました。

こういうときにでも、よい方だと、”We are having fun ! Thank you for your patience !!" (私たちは楽しんでやってますから!我慢強くいてくれてありがとう!)とお互いに声を掛け合えるんです。こういうの、素敵ですよね。

たぶん、よい方法があるのだと思いますが、このとき以来、Zoomは使用していません。 

追記:今日(2020年3月29日)私は、恩師に頼まれて、再度Zoomを使用してみました。恩師が教える大学でもZoomでレッスンをしなければならなくなったので、一緒に試してみてほしいと。先生は、ミーティング時間を設定しようとされましたが、それをしないほうがよいかもしれない、なるべくプロセスはシンプルにしたほうが問題が少ないだろう旨を伝え、私は先生のZoom IDをもとに join the meeting をクリック。問題なくすぐにつながることができました。先生の楽器はとてもよいものなので、弓1本と半分くらい、私は弓1本分 PCのマイクから離れたところに楽器がくるようにしてみると、お互いの音も、声も、大きな問題なくよく聞こえました。つまり、イヤフォンやマイクを使用しなくても、問題ありませんでした。動画像も大きな問題はなく、またdelay(遅延)もありませんでした。

 

 

Skype(スカイプ)

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スカイプは、私はもう何年も親しんでいるプラットフォーム。オンラインテレビ電話です。お互いのスカイプネームやスカイプIDを検索し、インヴィテーションを送れば、もうすぐに無料でつながることができます。

セミナーのようなものですと、この作業がたいへん面倒になると思いますが、生徒と私は基本的には知っているもの同士なので、この作業はまったく問題になりません。

テキストを送りあうチャットもできますし、今日、スカイプでレッスンをした生徒は、レッスン中に楽譜をスカイプで送ってくれました。(これは私も学びたい!)

生徒の多くがスカイプを希望しますし、私も過去のオンラインレッスンはスカイプを使用していたので、今後もこのプラットフォームを使用していくことになりそうです。

 

その他、Google Duo, FaceTime を推奨する先生方もおいでです。

 

本当に正直なところをお話しすると、私はまだオンライン「だけ」のレッスンはおすすめできません。

ただ、普段ついている先生とやむをえない事情で、どうしても会えないときにオンラインレッスンを使用する場合や、別の先生に少しアドバイスをもらいたい、オーケストラ曲などでの指使いの決め方がわからない、など、オンラインレッスンで充分に足りる、満足感を得られる場合もあると思います。

 

オンラインレッスンの良い点

*世界どこにいても、レッスンをすることができる。

*レッスンに通うための時間(移動時間)や費用(交通費)がかからない。

*普段、慣れている自宅での環境でレッスンを受けることができる。

*定期的にレッスンに通えなくても、レッスンを受けることができる。

*早朝、夜遅くなど、音楽学校が開いていない時間でも、レッスンをすることができる。

オンラインレッスンでは充分でない点

*本来の楽器の響きがお互いに感じづらい。

*音色に関してはオンラインだけでは判断しづらい。

*先生は生徒の身体に触れることができないため、姿勢、手、指、腕などの位置や脱力の感覚を生徒がとらえにくい場合もある。

*あまり小さなお子さんの場合には、コミュニケーションがとりづらく、親御さんのサポートがない場合には、レッスンが難しい場合もある。

 

ただ、私自身、これからたくさんのオンラインレッスンをしていくので、画面を通してでも、充分でない点が補えるような指導法を見出していけるようになるかもしれません。

 

1週間前には、かなり不満足でしたが、環境を整え、必要なものを使うことで、新たな光をしっかりと見出すことができました。これならば、自分の生徒たちに、オンラインレッスンで今の時期を一緒に乗り越えましょう!ということができます!

 

また、動画や録音を送る(送りあう)タイプのオンラインレッスンも可能なので、いろいろ工夫を重ねていきます。