Dear violin Students 私の大切な生徒たちへ

ヴァイオリンを学ぶ方々と分かち合いたいたくさんのこと

腱鞘炎の治癒過程 身体の使い方の工夫

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2019年11月20日頃に発症した 左手親指付け根のあたりの腱鞘炎ですが、ここのところ、瞬間的な痛みからもだいぶ解放されるようになってきました。

実は、7月にはいってからも ときどき痛みを感じていて、本当に腱鞘炎と付き合うのに飽き飽きしてきていました。

カイロの先生にテーピングの方法を紹介していただいたのですが、数週間続けた後、やはり不便がでるので、使うのをやめてしまいました。

(このテーピングの方法は、私のたどった道として、ぜひブログにアップしようと思います。)

と同時に自分の身体の使い方に、もっと繊細にならなければならない という気持ちもでてきました。落ち着いてヴァイオリンに向き合えるときには、筋肉を締めて使っている ということにときどきですが気づくようになりました。私は両肘と左親指付け根に腱鞘炎がありますが、左肘の筋肉の付け根のあたりを締めている感覚を得られたり、ときには、肩や背中、つまりからだ全体を締めているということを感じられたりするようになりました。これはもちろんいつもいつもではなく、ときどき 感じられるのですが、きっとそのような癖があるのだと思いました。

ただ、このようなことを変えることは、気の遠くなるような作業です。今までとおりの歩き方をしてはいけません といわれているような気がして、非常に窮屈ですし、これまで積み重ねてきたことが、すべて台無しになってしまったかのような気持ちになりました。ものすごく不安になりましたし、悲しくて、涙がこぼれました。しばらくとっても落ち込みました。

でも! これはチャンスである ということも頭では理解ができました。

身体を締めてしまう要因のひとつは、音程をはずすことへの恐怖 や キタナイ音をだすことへの恐怖 です。恐怖心は筋肉を確実にかたくしてくれます。(笑)もちろんそれだけではありません。これまで培ってきたからだの使い方の癖です。身体をゆるめて訓練をすれば、筋肉をゆるめた状態での動きを正しく習得できたと思いますが、私はそう訓練してきていないので、赤ちゃんが歩くことを覚えるように、私もいつごろからその悪い癖、筋肉を締めること をはじめたのか、つきとめてみたくなりました。

篠崎ヴァイオリン教本1巻や2巻あたりでは、この恐怖を感じませんし、身体を締めている感覚もほとんどありません。(ただ気づいていないだけかもしれません。)ただ、生徒のための練習補助のための録音で、ヴィオッティ を弾いたときには、身体を/筋肉をかたくしていたのが感じられました。しばらく練習をしたモーツアルトのある曲を弾いたときには、同じような高音がありますが、それはみられませんでした。

確かに私が練習するときには、かなり、身体を自由にした状態でこの曲を弾くにはどうすればよいのか ということを考えるのに時間を費やすことがするためにどうすればよいのか ということに時間を費やすことが多いです。身体を自由にしてあげると(free your body)、楽器から出てくる音も開かれた状態(open)になることを知っているからです。

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今日は、ビブラートが以前より、本当に本当に少しですが、やわらかくなった気がして、少しうれしかったです。(でも、it is not always...)と同時に、自分の左指の関節たち(joints) を閉めていたということをはじめて感覚として得ることができ、とても驚き、つい自分の左手をみつめては、大きく目を見開いてしまいました。

まだまだ先は長いですが、自分自身の身体がヴァイオリンと一緒に共鳴し、私の想う音を、怪我なくだせるようになることを夢見て、亀の歩みをすすめます。

いろいろと助言をくださった古武術稽古先生に感謝です

ブログを読ませていただきながら、ヒントをいただき、がんばります。