Dear violin Students 私の大切な生徒たちへ

ヴァイオリンを学ぶ方々と分かち合いたいたくさんのこと

先生、お元気ですか?

数日前に、約4年ほど前、ご家族がアメリカから韓国に移住を決め、私のもとを巣立っていった韓国人の女子生徒がメールをくれました。

 

4年前に引越しをしたばかりの頃のメールには「先生がそばにいなくてさびしい。でも、先生に会えて本当によかった」と書いてくれていました。

 

その彼女も大学に入る年齢。韓国芸術総合学校に合格しました!と連絡をくれたのです。試験では メンデルスゾーン協奏曲(全楽章)、バッハ 無伴奏パルティータ3番(全楽章)、パガニーニ カプリス 14番と20番 を弾いた とありました。

 

私が彼女と会った頃、エチュードやスケールにあまり触れていなかった彼女に、私がそれらを導入し、どのように練習をするのか、なども伝えながら、音楽性と技術の両方において、大きな協奏曲を弾く前の段階の大切な数年間を一緒に過ごしました。

 

その頃から才能にあふれている感じがあったので、これは大切に育てなければ、と身の引き締まる思いで、とても真剣に、そして、楽しく、レッスンを重ねていたのをよく覚えています。その間に、ベリオの9番をオーケストラと演奏したり、ヴィヴァルディの四季より春 でバロックのカテゴリーで2位に入ったり、そのほかにも小さなコンクールで常に上位に入りながら、一生懸命がんばっていました。

 

フルサイズのヴァイオリンを使いはじめてまもなく、ご家族での引越しが決まり、私のもとを巣立っていきました。韓国に移住後、音楽の学校に入るための試験では私と最後に勉強したヴィターリのシャコンヌなどを弾き、無事に合格。彼女の音楽的なお引越しも無事に済んでいました。

 

メールには彼女の写真も添付されていていました。

本当に美しくなって、きらきらしています。

これからが本当に楽しみです。

 

愛をこめて、私も彼女にお返事を送ったところです。