途中からだと弾けないんです...(大人のはじめてさん)
これは、私の大人の生徒さんたちにとてもよくあることです。
レッスンのときに、問題がある箇所を私が指摘し、そこから弾いてみましょう というと、大きな戸惑いが生じる。すぐに弾けない。
譜読みの力が育っておらず、ヴァイオリンに対しての慣れも浅いとどうしてもそうなってしまうと思います。
あなたの場合は、まだ1年未満ですから、そのようなことが気になるので、克服したい、という気持ちを忘れずに、時間とともに、焦らずにいきましょう。
もうひとりの、5年以上細々と続けてらっしゃる大人のはじめてさんの場合、
練習をする際に、必ず最初から している場合、つまり、最初から弾くことしかしていない ということが考えられます。
レッスン中に、ここから弾いてみましょう と促されるのは、基本的には問題のある箇所の近辺です。
練習を効率よく行うためには、問題のある箇所のみとりだして時間を費やすことも大切ですし、その次の段階として、その前から弾き初めて問題のある箇所を弾けるかどうか、そして、問題のある箇所を通って、その後にもスムーズに続けられるか、ということを考えながら練習することも大切です。
途中からだと弾けない、と感じる際には、上記のような部分練習を行えているかどうかを確認するいい機会にもなるかもしれませんね。
レッスンの際に、私が ゲーム感覚で ではここから、次はここから、と してみることもできるので、プレッシャーに思わずに、間違えることを怖れずに、自分が今、どのようなことができて、どのようなことができないのか、を知るために、という気持ちで、反応してみてください。そのようなことを繰り返すことで、少しづつ慣れていく可能性もあります。
また、この作業は、ご自宅での練習の際にも、してみることができますよ。
例えば、カレンダーをみて、目に付いた数字の小節番号から弾けるかどうか試してみるとか。例えば、10が目に付いたら、10小節目から弾いてみる。27が目についたら、27小節目から弾いてみる。曲が長くなってきたら、ふたつの数字を足してみたりすることもできますね。
また、初見の練習をしてみるのもひとつの手です。
楽譜が読めるということはすばらしいことです。
そして、それを自分の楽器で実現できることも。
初見演奏は、楽譜を読む能力と、それを楽器で実現する能力のふたつが必要ですから、その能力をバランスよく育てるようにするのです。
時間をかけて、努力を積み重ねれば、結果はあらわれますよ。
大丈夫。一緒にがんばりましょうね。