Dear violin Students 私の大切な生徒たちへ

ヴァイオリンを学ぶ方々と分かち合いたいたくさんのこと

ダブルバー/ Double bar : カイザー 27番 / Kayser 36 studies no. 27 (Svecenski) のレッスンで

♪ ♪ ♪

「あら? 次のページはみてこなかったの?」

「前のページで終わりだと思ったので…^^;」

「この版では 35ページの一番下の段の最後の小節がお休みね。

 ここが終わりではない というのは どうしてわかると思う?」

「…う~ん…」

「曲の終わりには必ず ダブルバー が使われるの。

ダブル・バーとは文字通り、二本の縦線のこと。

曲中でセクションが変わることを示したり、調や拍子が変わるときに使われるの。

二本の線の太さが同じもの と ひとつの線が太いもの があって、後者は楽曲の終わりを示すものね。

たとえば、この曲、カイザー27番の最後のダブルバーは

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Kayser No.27 at the end

ちょっと見にくいけれど、2本のうち右側のほうが太くなっている、楽曲の終わりを示すタイプのダブルバー。

そして、たとえば、

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Dancla Air Varie op. 89 no. 5 for violin with piano accompaniment

上にみられる、赤で印をつけたダブルバーは、2本とも細いもので、最初のヴァリエーションがここで終わりますよ、ということを示すもの。

つまり、右側が太くなっているタイプのダブルバーがなければ、まだ曲は終わっていない、ということね。

今度は必ず、ダブルバーまで、しっかりみてきてね。」

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