Dear violin Students 私の大切な生徒たちへ

ヴァイオリンを学ぶ方々と分かち合いたいたくさんのこと

ヴァイオリンにおけるヴィブラート

ヴァイオリンを演奏するうえで

ヴィブラートも奥が深く、よいものを習得するには、忍耐が必要ですね。

あなたのヴィブラートは腕からのものね。

ゆったりとした、幅広のゆれはいいものですよ。

だけれども、それが EVEN (均一)であれば、ね。

今、あなたが勉強しているのはモーツアルトだけれど

それにはちょっとそぐわない感じだわ。

手首、腕、そして、指。

ヴィブラートをこの3つに分けて説明することも多いけれど

基本的には、指先から発せられるもの。

それに付随して、手首や腕が連動して、ついてくる感じ。

手首だけを動かしたり、腕だけを動かしても、

指先の動きが弦に伝わっていないと意味がないもの。

温かみをもって、けれども、

もう少しゆれの幅の狭いヴィブラートを考えてみましょうか。

簡単なエクササイズとして、これから言うことをやってみて。

まずは、指先に意識を向け、指の筋肉だけをつかって、ちょっと力を入れる感じで

第一関節をまげて、弦のうえに指先を立てるようにします。

次に、ふっと力を抜いてみて。

手の重みで 指の腹が指板に触れるように指先が倒れるでしょう。

これを各指で繰り返しやってみましょう。

動きに慣れてきたら、メトロノームを使って、動きを速くしてみるのもいいこと。

小指の場合、もし、小指だけでこの運動をするのが難しければ

3指をとなりに添えて、一緒に動かしてみてね。

きっと今までよりもずっと意識が指先にいくはずよ。