Dear violin Students 私の大切な生徒たちへ

ヴァイオリンを学ぶ方々と分かち合いたいたくさんのこと

メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲ホ短調 1楽章 冒頭 Mendelssohn Concerto for violin in e minor first movement, beginning

まず、一番最初には何て書いてある?

???

どの作品を演奏するにも、最初に書かれてあることは 曲のキャラクターを知るうえで、とても大切なこと。

必ずいつもしっかり読み、理解するようにしましょうね。

この作品の場合は、

Allegro molto appassionato アレグロ モルト アパッショナート

アレグロ=快活な

モルト=very とっても

アッパショナート=passionately 情熱的に、激しさをもって

快活な感じがないといけないから、あまりゆっくりには弾けないわね。

そして、とても情熱的な感じ、なにか激しさをもって というキャラクターは

今のあなたにとって、どのようなことなのか、そして、

そのようなキャラクターを この楽章に書かれてある音の数々に乗せると、

どのような感じになるのか、ということを考えはじめてね。

もちろん、いつ、どこで、どのくらい乗せるのがよいのか ということも。

先生は今はまだ何も言わないでいるので(笑)、あなたが自分で考え始めてみてね。

 

そして、もうひとつは

あなたがこの冒頭の美しいメロディーを弾いている間、オーケストラは何をしているのか知ってる?

???

オーケストラのヴァイオリンとヴィオラは 8分音符を弾いているの。

わかる? つまり、その流れにあなたのメロディーが乗らないといけないので

時間をとって自由に歌うような時間は与えられていないわ。

与えられた時間の枠のなかで(つまりインテンポで)

美しく奏でられないといけないの。

とても大切なことよ。