Dear violin Students 私の大切な生徒たちへ

ヴァイオリンを学ぶ方々と分かち合いたいたくさんのこと

英語の勉強:President Trump wants to declare country open by May 1 — but...

今日は、アメリカの状況関連で気になった2つの記事をご紹介しています。

英語のあとに、日本語でだいたい同じような内容が繰り返されます。

英語がちょっとなまっています。。。(笑)

自分自身の勉強のためでもあるので、お許しを!

 

昨日は、買い物に出ましたが、店頭で「マスクをしてくださいね」と止められました。幸いにマスクをもっていたので、すぐに着用しましたが、もし持参していなかったらどうなっていたのでしょうか???

店内の商品は充実しており、買い物はあまり問題なくできます。

ただ、お店に入るために、そして、支払いの際に、かなり並ばなければならないこともあります。私はそれがいやなこともあり、少なくとも、入店の際には並ばなくてもよいところにしか行かなくなりました。

アメリカの3つの州ではデモが起こっております。


 

According to the research of the Harvard T.H Chan School of Public Health, who published their findings in the journal called Science on April 14th 2020, the US may have to endure social distancing measures, such as stay-at-home orders, cancellation of mass gatherings,  and school closures until 2022.

However, this is contradicting the article on the Washington Post on the same date, that titled Trump wants to declare country open by May 1 — but the reality will be much slower. This article says  “Impatient with the economic devastation, Trump has been adamant in private discussions with advisers about reopening the country next month.

White House officials have stressed that any such plan would be coordinated with state and local authorities. Regardless of what Trump opts to announce, it will fall to governors and mayors to decide whether to reopen businesses and begin returning to normal in their own jurisdictions. And many governors are treading more cautiously than the president.”

We shall see how things go.

 

篠崎ヴァイオリン教本1巻 23番に慣れてきたら

篠崎ヴァイオリン教本1巻 23番、24番 は 毎日の練習 (D線に入るまで)となっています。私の生徒たちにはこれを守ってもらい、常にこの練習に向き合ってもらい、レッスンの際にも、きちんと聴くようにしています。

D弦のセクションに入り、指を動かすことに少しずつなれてきた生徒たちには、23番を34番と同じようにアレンジして、以下のように練習してもらい、と同時に、少しずつ速く弾くことにも挑戦し始めます。

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A string finger exercise

 

 A=441, quater note= 80, 96, 104, 112, 120, 132

 

まずは無理をせずに、きちんと弾けるテンポで何度も練習しましょう。

そして、慣れてきたら次のテンポへ挑戦です。:)

 

dearstudents.hatenablog.com

 

 

英語の勉強:First 20 Hours

今日の英語の勉強は Josh Kaufman "First 20 Hours" にちなんだもの。

いろいろ学びたいことがあるのだけれど、なかなか踏み出せない!

そんな私の背をちょっと押してくれ、気分を明るくしてくれました。

英語のあとに、だいたい同じことが日本語で繰り返されます。

 

 

Do you like learning something new, but you feel you don’t have time?

There’s a famous theory by Dr. K. Anders Ericsson, a professor of psychology at Florida State University, says that it takes 10,000 hours to learn something. 10,000 hours is, just to get a rough order of magnitude, it is a full time job for five years, which is a long time. However, his real message of 10,000 hour theory is to be an expert, to get on top of something. 

If you want to learn something to a certain point you can enjoy, you don’t need that much time. Actually, you need only 20 hours with focused deliberate practice, according to Josh Kaufmann, author of First 20 Hours. 20 hours is about 45 min a day for about one month, even skipping a couple of days here and there. It is not hard to accumulate. 

Most important thing is to remove fear of learning. Major barrier of learning something new is not intellectual, but emotional. We are scared.  In the beginning, when learning something new, we are grossly incompetent. Feeling stupid does not feel good.

I’m encouraged by his message. Maybe you, too.

What turns you on? What lights you up? 

Shall we go out and start what we want?

It takes only 20 hours. Let’s have fun!

I chose the music in the background today, because one of the things Josh learned in 20hours is playing the ukulele.

 

 

 

サードポジションの勉強の際に

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3rd position study by Hohmann

「これはサードポジションのエクササイズね。どうぞ、弾いてみて。

 

 

あら!! とってもユニークな弾き方ね!

先生、ちょっとびっくりしちゃったわ!

このエチュードは、何のために勉強しているかわかる?」

 

「サードポジション!」

 

「そう。ということは、全部の音をサードポジションで弾きましょう。ということね。

指づかいがなければ、ずっとサードポジションにとどまるの。

たしかに、あなたの手はずっとサードポジションにあったわ。

でも、みごとに、ほとんどすべてのA,D,G,Eをオープンストリングで弾いていたわね。先生も長いこと教えているけれど、はじめてだわ。(笑)

とってもユニークな感覚で、確かに音に間違いはないけれど、サードポジションの練習なので、指使いを覚えるためにも、オープンストリングを使わないで、きちんと指をつかって弾いてみましょう。

 

 

 

ウォールファールト 60の練習曲 / op.45 no.32 Allegro

これはとてもシンプルな練習曲ですね。

とても大切なストローク デタシェ / Detacheの練習でもあり

サードポジションの練習でもあります。

また、弓使いのバリエーションが 21種類 提示されているので、

ぜひ勉強するといいですね。

 

もくじ

 

デタシェ / Detache

デタシェはヴァイオリンを演奏するうえで、一番基本となるとても大切なストロークであり、洗練されたデタシェはとても美しいものです。バッハやモーツアルト、何を演奏するにも、この美しいデタシェが必要です。

デタシェでは、ひとつのストロークにおいて、音が大きくなったり、小さくなったりせず、同じ音量、同じ音質を保てるようにします。

ダウンからアップ、アップからダウンと、弓の方向を変えるときにも、同じことがいえますし、ダウンボウの際にアクセントがついたりしないようにも気をつけなければなりません。 

デタシェを使う際には、弓の真ん中あたり、もしくは、弓の上半弓のあたり を使います。弓の先にいくにつれ、弓は軽くなるので、弓と弦とのコンタクトをしっかりと保たなければなりません。弓と弦とのコンタクトをしっかり保つことができれば、弓が指板のほうにすべってしまうことも防ぐことができます。

弓の元のほうでデタシェを使うこともできますが、弓の元のほうは重いため、このストロークは不向きです。

 

弓使いのバリエーション

私は、この練習曲に触れる生徒たちに対して、曲の3分の1を使って、21のすべての弓使いを勉強してもらっています。

私の生徒のなかに、彼がカイザーの後半を勉強している頃に出会った生徒がいますが、彼はクロイツエル教本の2番のバリエーションで、少し苦戦しました。

それは、私に出会うまで、このような弓使いのバリエーションのエクササイズをしたことがなかったから というのもひとつの原因です。

難しい協奏曲も弾くにも関わらず、このようなバリエーションで苦戦する というのは 私の経験のなかでも珍しいことだったのですが、ヴァイオリンを演奏するにおいても、いろいろな側面があるので、できるだけいろいろなことに触れることは大切です。

このような弓使いのバリエーションは、ウォールファールト 60の練習曲1番、5番にもでてきて、私の生徒たちにとっては、これらがはじめてのエクササイズとなります。ここでも、全曲を弾かせるわけではありませんが (5番は短いので全曲も可)、この段階である程度のことに触れているので、後にでてきたときにも驚くことなく、スムーズに取り組めます。

 

音程の勉強のために

さて、ウォールファールト32番に戻りますが、音程に気をつけたいセクションがありますね。

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Wohlfahrt op.45 no.32 mm.25-42

音程を理解、安定させるために、以下の録音を参考にしてみてくださいね。

音源は 25小節目から40小節目までです。

 

A=441, 四分音符=55

 

あらら、先生のも、少しおかしいところがありますね。。。(^^;

でも、とりあえず参考にはなると思うので、練習に役立ててみてください。 

 

dearstudents.hatenablog.com

 

 

ずっと家にいるからつまんないんだ…

「今日のレッスンはここまでで終わるけれど、

どうしたの? 今日はあまり元気がないんじゃない?」

「う~ん。。。なんかずっと家にいるからつまらないんだ。。。」

「そうね。。。先週、レッスンの後に、先生がお母様とお話ししていたときに

その後ろで、あなたがバスケットボールでシュートするときのような格好をして

ジャンプをしたでしょう? カッコよかったわ! 

そうよね。バスケットやりたいわよね。」

「うん。」

「何か運動してる?」

「うん。毎日1マイル走っている。」

「すごいわね! でもそれだけでは足りないわよね。」

「うん。。。」

 

彼は小学5年生。いつも走ったり、バスケットボールをしたり、活発な面もあり、ヴァイオリンのレッスンの最中も、楽しそうにしてくれるのですが、今は、思うように外に出られないので、どこか気持ちも晴れないようです。

 

 

 

When you fear something...

 

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昨日は雨。とても残念ですが、子供たちのすばらしい言葉の数々もきっと公園の歩道から消えてしまったことでしょう。。。

dearstudents.hatenablog.com

昨日は、不思議と呼吸というキーワードに何度か出会いました。

もちろん、それは音楽とも深く関わりのあることですが、生きることにおいてもとても大切なこと。

日本でも緊急事態宣言がなされたとのこと。

私たちのおかれているこの大変な状況下、不安やストレスも高まり、こころが不安定になることもあるでしょう。もちろん、私もそのひとりです。

数日前に、たまたまエックハルト・トール (Eckhart Tolle)の言葉を動画で聞く機会があり、彼の言葉のなかに、私のこころに触れるものがあったので、英語の勉強も兼ねて、その言葉をもとに、私自身の言葉もおりまぜ、こころの落ち着きを取り戻すための呼吸について少し考え、音源をつくってみました。

最初に英語が、その後、大体、同じ内容のことが日本語で流れ、その後、約1分と少し、そのまま呼吸を感じていただけるようにしてあります。

素人感満載ですが(笑)1日に6分だけでも、自分の呼吸に気持ちをむけ、少しでもストレスを軽減し、こころの落ち着きを取り戻す時間を一緒にもてればと思います。

 

 

When you fear something, it's of some imagined future moment.

You imagine that, it could happen.

But right now, it is not happening,

So whenever you are drifting into fear, realize you have lost the present moment.

The moment you notice it, you say "I’ve lost the present moment, I am lost in the mind" and come back into the present moment.

Here are a few things that can help:

Be aware of your breathing.

Be aware you are alive.

Feel the life energy that pervades the body.

You breathe, you feel aliveness in the body, you’re aware of a sense of perception.

Breathe out, thinking here, grounding yourself in the moment in the space you are in.

Breathe in, thinking now, focusing on living in this specific moment.

Repeat the breath and try to feel you are in the moment, letting go of fear which is an imagined future moment.

 

pervade: be presentand apparent throughout (いきわたる、広がる)

perception: the ability to see, hear, or become aware of something through the senses. (知覚)

a sense of perception: understanding gained through the use of one of the senses such as sight, taste, touch or hearing. (五感による認識)

 

 

メトロノームの使い方

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生徒の年齢にもよりますが、私は割りに早い段階からメトロノームの導入をはじめまあす。

ヴァイオリンは基本的にひとりで弾くことのほうが少ない楽器です。

ピアニストにハーモニーを供給してもらったり、室内楽だったり、オーケストラだったり、必ずといっていいほど、誰かと一緒に演奏することになります。

一緒に音楽を演奏するには、関わる人数が多ければ多いほど、ひとりひとりの正確性が高いほうが合わせやすい ということになります。

私はこれまで、ピアニストと一緒に演奏する室内楽、ヴァイオリンとピアノのためのソナタを多く勉強してきましたが、あるとき、とてもすばらしい音楽性をもつピアニストとご一緒させていただく機会がありました。本当に音楽が生き生きとするすばらしい感覚は得られたのですが、正確性にかけるため、音楽が安定しない という問題にも遭遇しました。

音楽の根底にある pulse(パルス=拍)。

英語の pulse は 心拍 をあらわす言葉でもあります。

日本語でいうと 脈拍、心拍 の拍ですね。

つまり、拍は 音楽の心臓の鼓動である ということです。

 

まだ若い生徒が演奏中に走り出す(無意識に速く弾きだす)と、「あれれ? 心臓発作がはじまったかな?」「心臓の病気になっちゃったかな?」などと表現したりして、笑い、リラックスしながらも、音楽のとても大切な部分に触れるようにします。

 

一定のテンポを保った演奏は、その音楽が健康な心臓を持っているということでもあり、それはとても大切なことです。

 

そして、その心臓は、演奏者が提供しなければなりません。

 

他の先生のところからきたティーンの生徒たちは、ときに、とても表情豊かに演奏してくれますが、テンポを保って演奏することができません。ritaldando も  accellando も 拍を一定に保って演奏できる能力があるからこそ、上手に生かせるものです。

 

メトロノームを使う際には、まずそれとしっかりとあわせて弾けるようになることが最初のステップですが、真の目的は、演奏者が正確なパルスを自分のなかに育てること。メトロノームがなくても、パルスを正確に保てるようになることが目的です。つまり、メトロノームに合わせて弾けるだけでは不十分なのです。

 

私はこのことに自分自身で気づき、そのときの aha! (アハ体験)は今でも忘れません。

 

 

Find a Way to be Grateful (感謝の気持ちを忘れないで)

このブログは基本的にヴァイオリンの先生としての記事を書いているのですが、今日は、とてもすてきなことに出会えたので、どうしてもこちらに書いておきたくなりました。
 
3月20日以降、基本的に外にはあまり出られませんが、今日も皮肉にもとてもよいお天気。こころと身体の健康のために、まったく充分ではないのですが、まずはなるべく 1日に20分くらいは外に出て歩く ということをはじめているので、自宅前の公園に歩きにいきました。
 
Find a Way to be Grateful.
We're All in this Together!
 
すると、歩道には子供たちがチョークで何かいろいろ書いたようでした。
find a way to be grateful
 
Find a Way to be Grateful.
(このようなときでもネガティヴな方向へひっぱられずに)
感謝のこころを忘れないで。
(あなたが今もっているものに目をむけて)
 
そして、また少し歩くと
we are all in this together
We're All in this Together!
わたしたちはみんなこの問題に直面しているよ!
(この問題に直面しているのはあなただけではないよ!)
 
ほかにも
Smile.
などなど、
今、子供たちによるとてもすてきな言葉が
公園の歩道のあちこちにちりばめられています。
こころがとても明るくなり、とても励まされました。
 

 

ペーター インフェルド ヴァイオリン弦

私の人生史上、あまりにもいろいろなことが起こっているここ数年のため

ヴァイオリンのお手入れを、非常にはずかしながら、本当にさぼっております。

お話ししだすときりがないので、ヴァイオリンのことに集中しますが、

少し前の記事でもお聞かせしたような、大変ひどい状態にようやく耐えられなくなり、

dearstudents.hatenablog.com

 

やっと弦を交換しました。

 

もう長い間、Wondertone Solo + Eva Pirazzi E を使っていたのですが、

もうすこし complex(複雑な)音色が欲しいと思いたち、

たまたま、生徒のことでお目にかかった楽器職人の方にすすめられたり、

その弦を使用しての音を聴く機会もあり、

今回は 

Peter Infeld (Silver wound on D+G) + Eva Pirazzi Gold E

を張ってみました。

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peter infeld violin string

何年も前に買って、一度試したものの、その際にはあまり使う気になれずに、そのまま保管してありました。なぜEva Gold Eも持っていたのかは不明なのですが。。。

Wondertone Solo は ドミナントよりももう少しcomplexな音でしたが、

ペーターインフェルドよりはドミナントに近いものでした。

 

音のcomplexity

音のcomplexityでいうと Peter Infeld > Wondertone Solo > Dominant

という印象です。

実は、ペーターインフェルドがでたばかりの頃に、一度試しているのですが、その際には、私のヴァイオリンでは、Wondertone Soloと比べると、お値段の分だけのプラスを得られていないような印象を受けたため、お値段の安いほう(Wondertone Solo)を選択し、そのまま、もう何年も、別の種類を試さずにいました。

(つまり、Wondertone Soloはそれだけ私にとっては良い弦だったともいえます。)

 

***その当時は、今の楽器を使い始めたばかりの頃だったので、自分自身が自分の楽器に慣れていなかったということも否めません。

また、手持ちの弦の様子から、当時はD弦にアルミのwoundを試したようです。私はアルミよりもシルバーの方が弓で弦をとらえた感じがしっくりくるのですが、その当時はそこまでわからなかったので、アルミの感覚があまり好きになれずに、よい印象をもてなかった可能性もありますね。***

 

弦のテンション

弦のテンションは Eva Pirazzi >Peter Infeld >Dominant 

Peter Infeld の テンションは以下のとおり

Tension in lbs/kg
E (すべて) - 18.3 = 8.3kg

A -              12.3 = 5.6kg
D -              9.9 = 4.49kg
D (Silver) - 10.6 = 4.8kg
G -              10.4 = 4.7kg

 

張り替えてから落ち着くまでの時間

今日の時点で、張り終えてから3日目ですが、もうだいぶ伸び終えて、落ち着いています。

現在、弓の毛も非常に古くなっていて、悪い状態ですが、弦の反応がよいのでしょう、なんとかやっていけそうです。(私の場合は 弦の反応が悪いと、弓の毛が古いときには、とても弾きにくい印象になります。)

 

音量

音量が充分にあるので、無理せずに弾く という姿勢を保ちやすいですし、音は私が希望していたcomplexな音がしっかりと感じられ、ある程度の華やかさもあるように思います。

以前、Eva Pirazzi (Green) も試したことがありましたが、そのときには、私のヴァイオリンでは、うるさい という印象が前面にでてしまい、あまりいい印象を持っていません。。。

 

まとめ

音量の印象

Peter Infeld > Wondertone Solo > Dominant

音のcomplexityに対しての印象

Peter Infeld > Wondertone Solo > Dominant

弦のテンション

Eva Pirazzi > Peter Infeld > Dominant

Peter Infeldのもつ音は、さまざまな色が交じり合ったような豊かな感じがあって(私はこれをcomplexな音と呼んでいます)、それを求めていた私にはとてもよさそうな印象を受けました。弦の反応もよく音量も充分で、無理なく演奏させてくれそうですし、弦を張り替えてから落ち着くまでの時間も短く、助かります。今後すこし印象が変わってくる可能性もありますが、今のところ、よさそうです。

 

*****追記*****

1週間弾いてみて、Eva Pirazzi GoldE弦は、私の楽器においては、少しbrightすぎるような気がします。(4/9/2020)

 

追記が遅れましたが、2ヶ月くらい使用してみると、もう本来の弦の良さが少し薄れたような気がしました。現在は演奏のお仕事もないので、それほど弾いているわけではないのですが。

Eva Pirazzi Gold はまだ健在のような気がして、少し驚いています。(6/15/20) 

****************

 

余談ですが、いつも なぜこのパッケージに 円周率のπの文字がデザインされているのかしら?といつも疑問に思っていたのですが、ひらめきました。(笑)

Peter Infeld の頭文字をとると PI つまり パイ=π  

きっとそのためだわ!と自分で勝手に納得しています。(笑)

 

 

 

カイザー31番 / Kayser 36 studies no.31 Allegro molto agitato (Svecenski/G.Shirmer)

「先生、僕にとっては15小節目が難しいです。。。」

「そこが難しいってわかったということは、きちんと勉強してきた証拠!

実は、そこが難しいと感じるのは あなただけではないのよ。

そして、先ほどの演奏をもとに、

1.15小節目の練習方法

2.41-42小節目の注意点

3.曲の性格

についてお話しするわね。

 

*********** 

1.  15小節目 練習方法

 

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kayser no.31 m.15

1.まず、ひとつひとつの音をゆっくりみてみましょう。

2.音程をきちんと把握する。

4指を下げてGをとるので、その音と、G開放弦を一緒に弾いて、音程が正しくとれているかきちんと確かめてみましょう。

*同じことが3指でとるDの音にもいえるので、その音もDの開放弦で音程を確認して、正しくとれるようにしましょう。

3.指の置きかたをきちんと理解する。

今、少し弾いてみてわかったかもしれないけれど、2,3,4指が全部くっついているかのように指をおくことになるわね。その感覚をしっかり理解しましょうね。

4.音程を和音の一部として理解する。

そうしたら、重音として弾いてみましょう。

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kayser no.31 m. 15 practice as double stops

 

左手が動くのは、AからBにいくときなので、最初のうちは、あわてずに、少し時間をとっても、きちんと左手を移動してから、弓を動かすようにしましょう。手の移動ができていないうちに弓を動かさないように、きちんとコントロールを。

 

よりしっかりと手と耳を鍛えるために、

Aの最初の重音とBの最初の重音を往復したり

Aの3つめの重音とBの3つめの重音のふたつを往復する 

という練習を加えることもできます。

また、Aのすべての音をコードとして弾き、Bのすべての音をコードとして弾く を繰り返すこともできます。

上記2つの練習をすると、手、指も鍛えられますね。

 

5.音程と、左手の感覚がつかめたら、楽譜通りにまずはゆっくりと弾いてみましょう。ひとつひとつの音がきちんと聞こえるように、そして、ひとつひとつの音の長さも同じに保たないといけません。

6.速く弾く場合には、弓を少なく使いますが、その際には、弓のコンタクト(しっかりと弓の毛が弦を捕まえている状態)を失わないようにしなければなりません。

7.最終的には、クレッシェンドもありますから、その際には、弓と弦との接触点(サウンディングポイント)をどちらかというと指板のほうから、駒のほうへ少しずつ移動することもできますね。

 

2.  41-42小節 注意点

以下の部分はきちんと指示通り第5ポジションにとどまったまま弾きましょう。

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kayser no.31 mm.41-42

どこでポジションを変えるのかわかりますか?

そう。42小節目(上の譜例では2小節目)の3拍目です。

41小節目の2拍目でファーストポジションに下りてしまうと、4拍目で少し困ってしまうでしょう? さっきみたいに。(笑)

 

3.曲の性格

そして、忘れてはならないのが、この曲の性格(どのような感じの曲なのか)を考えること。

Allegro molto agitato とありますね。

Allegro=快活な ->速く

molto = とても

agitato = agitated, どこか興奮した感じで、急き込む感じで

このようなキーワードをこの曲にのせるとしたら、あなたはどんなテンポを選んで、どんな風に弾きますか? ぜひ考えてみてね。」

 

dearstudents.hatenablog.com

 

dearstudents.hatenablog.com

 

ヴァイオリンを教えることを通して世界を知る

 

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私の生徒たちは、子供から大人まで、そして、中国系、台湾系、韓国系、日系、過去にはもちろん純粋なアメリカ人、そして、インド系、ヨーロッパ系、など。これまでに、さまざまな人種の方々と交流をしてきました。

今回の伝染病に関しても、みなさんそれぞれスタンスが違います。

生徒たちのなかには、どうしても対面でのレッスンを希望する というもの、

なにが起こるのかわからないからオンラインのレッスンにしてほしい というもの、

しばらく休みます というもの、

対面のレッスンをしたいけれど、ソーシャルディスタンスはどのようにとるのですか?

オンラインレッスンになると、どのような感じになるのですか? など

質問を投げかけてくださる方々、本当にさまざまです。

状況も刻々と変わっていたので、まだまだ、「明日のレッスンはどうされたいですか?」と各生徒にメールで連絡をして、要望を聞いてからのレッスンが続いています。

 ひとりひとりと真摯に向き合い、それぞれに違った対応をしていますので、とても大変ですが、やりがいもあります。

レッスン中の距離が気になる場合には、お互いにマスクをし、2メートルの距離をおき、普段、1つつか使わない譜面台も、生徒にひとつ、私にひとつ、と2つ用意し、お互いの楽譜を使います。楽譜の書き込みや、譜めくり、楽譜の交換、も、普段は私がしていますが、ほとんど生徒にしてもらい、鉛筆なども、気になるようであれば、持参してもらいます。 

オンラインのレッスンをはじめたけれど、楽器の調弦がまだまだできない場合には

ときに、レッスン以外の時間に、親御さんに楽器をもってきていただいて、調弦だけしてお渡ししたり、

調弦はまだやってみたことがないけれど、挑戦してもらえそうな生徒には、チューナーを買ってもらい、調弦の方法を教えて、大体でも、できるところまでもっていってもらうように導いたり、

オンラインレッスンだけでは不十分と思うものには、完璧なものはできないけれど、その生徒にあった録音を送ったり、

 本当にさまざまな対応をしています。

現在、アジア系の生徒が多いのですが、この伝染病に対してのスタンスも、不思議とだいたいお国柄があらわれます。

とても大変な時期ですが、オンラインでできること、できないことを知ったり、生徒たちとの交流を通じて、お国柄を感じたり、とても勉強になっています。

まだまだ長くなりそうで、気が遠くなりそうですが、永遠には続かない ということをこころに、歩み続けます。

 

 

ヴァイオリンの弦が古くなるとどうなるか (まねしないでね)

先生のヴァイオリンの弦は今、怖ろしいほど古くなってしまっています。

弦がものすごく古くなるとどうなるかというと:

 

 

弓を弦から離したあとに、ピッチが下がってしまうのがわかりますか?

ひどいね。(笑)

みんなはここまで古くなる前に、きちんと弦を新しく張り替えましょう。

 

**********

追記:弦を張り替えた後、同じように開放弦を弾いてみたのがこちら。

弦はまだ不安定な状態ですが、録音の設定などは、ほとんど同じです。

 

弦のブランドが違うことも大きな差を生む原因でもありますが、

怖ろしいほどの違いです。

一応、同じように調弦はしてあるものの、ピッチがまったく別ものに聴こえますね。

新しい弦は、弓を弦から離したあとにも、同じピッチを保っています。

弦があたらしいので、音量もありますし、音もクリアですね。

弦はきちんと交換しなければいけません。 

 

アンネ=ゾフィー・ムター コロナウイルス陽性

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ヴァイオリニストのムターさんが、ご自身のSNS(Facebook)にて、

コロナウイルスの検査結果が陽性だったことをお話されています。

1日も早い回復をお祈りいたします。

 

 

ヴァイオリン オンラインレッスン

州からの命令がでてから、20日以降、状況が大きく変わり、音楽学校の生徒たちとは対面レッスンができなくなり、オンラインレッスンのみ となりました。

最後に直接、生徒たちと会えたのは、19日(木)です。

もちろん、その前からも、対面のレッスンを怖れる親御さんたちも多く、17日から希望する生徒たちはオンラインレッスンに切り替えています。

17日にオンラインレッスンをした際には、私は経験があったのですが、生徒たちが慣れておらず、メモをとってもらったり、次の週への課題を書いてもらったり、なかには調弦もままならない生徒たちもいるなか、オンラインの環境下きこえてくるものは、音質が非常に悪く、そのうえ、お互いのコミュニケーションもとりにくく、正直にいってしまうと、これをレッスンと呼べるのか?! と感じるものでした。

過去には、オンラインレッスンをした経験もあり、その際にはここまで問題にならなかったのに、一体どうしてしまったのだろう??!! この期間が永遠に続くわけではないにしても、私はこのまま仕事が続けていけるのだろうか、このようなレッスンで料金をとるのはどうなのだろうか? と、おそろしいまでのストレスを抱いてしまっていました。

もう辞めるしか方法はないのでしょうか。。。??そこまで落ち込んだ後、なんとかしなければ!となんとか自分を奮い立たせ、3つの改良(プラス1)をはかりました。

 

1. インターネットのスピードをあげる

契約しているプロバイダーに相談し、実行したのが、インターネットのスピードを上げることです。お値段は変わらないと教えていただいたので、試す以外にありません!

インターネットのスピードは

https://www.speedtest.net/

(speedtest,net) で測ってみました。

今日の結果はこちら:

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 以前はダウンロードスピードが30台だったと覚えています。

私の周囲には Wi-Fiは健康上あまりよろしくないのでは? と考える人が多いので、今だにケーブルを使っていますが、それは問題ないようです。

 

2. マイクとイヤフォンを使用する

そして、イヤフォンとマイクが一体化されているものをひとつ買ってみました。

 

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samsung active in ear headphones for active listener


この小さなウイングで耳にフィットするようになっているので、レッスン中に頭を動かしても外れることがありません。楽譜に手を伸ばしたり、指の角度や、手のポジションをみせるために、カメラに手を近づけるために立ち上がったり、動いたりしても、なんのその! 耳から外れることなく、まったく問題ありませんでした。

はじめて 音を聴く ということを試したときには、音がなんとなくメタリックな気がしたのですが、今日、実際にはじめてオンラインレッスンで試した際には、あまり気にならず、生徒たちにも(音質は定かではありませんが)よく聞こえる!と言ってもらえていたので、とりあえずはよしとしようと思います。

 

3. 使用プラットフォーム以外はきちんと閉じる

 

使用するプラットフォーム(ズーム、スカイプ、フェイスタイムなど)以外を開いている場合、Task Manager の Process をみるとわかるのですが、使用メモリーがかなり大きくなる場合もあるので、必要なもの以外はきちんとクローズしてしまいましょう。

 

そして もうひとつ(プラス1)

4. Wi-Fi使用の場合は、ルーターに近いところで

これはWi-Fiをお使いの環境でしょうが、音楽学校からルーターに近いところでレッスンを行うように というアドバイスもはいってきました。こうすることで、だいぶ環境がよくなるようです。

 

以下、オンラインレッスンを考える際に知っておきたいことを掲げておきます。

プラットフォームの選択

私はこれまで、Skype (スカイプ) と Zoom(ズーム)を試しました。

 

Zoom(ズーム)

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Zoomは複数の人間が集まって、会議やセミナーなどができる無料のプラットフォームです。

音楽学校には、さまざまなところにお住まいの先生方がいるので、過日のミーティングは Zoom を使用しました。

その際には、ミーティングをホスト(開催)してくれる先生が、インヴィテーション(招待)やミーティングIDを送ってくれ、それをもとに、簡単に参加することができました。

生徒とはじめてZoom使用した際には、私がミーティング(=レッスン)の日時を前もって決めて、ミーティングID・リンクを取得。その情報を生徒に送り、生徒がそのリンクをクリックするだけで、レッスンができる と想定していたのですが、それが叶いませんでした。

生徒の親御さんが、私が取得したものとは別のミーティングIDを取得し、それに私が参加しようとしても、私は別のミーティングに参加中になってしまい、そこから移動できない というような場面にも遭遇。そのときは、音楽学校からだったのですが、たまたま私が使用していたレッスン室のインターネット環境が非常に悪かったこともあり、結局、親御さんと電話で話をしながら、導いていただき、Zoomで生徒の顔を見られるまでに、30分ほどかかってしまいました。

こういうときにでも、よい方だと、”We are having fun ! Thank you for your patience !!" (私たちは楽しんでやってますから!我慢強くいてくれてありがとう!)とお互いに声を掛け合えるんです。こういうの、素敵ですよね。

たぶん、よい方法があるのだと思いますが、このとき以来、Zoomは使用していません。 

追記:今日(2020年3月29日)私は、恩師に頼まれて、再度Zoomを使用してみました。恩師が教える大学でもZoomでレッスンをしなければならなくなったので、一緒に試してみてほしいと。先生は、ミーティング時間を設定しようとされましたが、それをしないほうがよいかもしれない、なるべくプロセスはシンプルにしたほうが問題が少ないだろう旨を伝え、私は先生のZoom IDをもとに join the meeting をクリック。問題なくすぐにつながることができました。先生の楽器はとてもよいものなので、弓1本と半分くらい、私は弓1本分 PCのマイクから離れたところに楽器がくるようにしてみると、お互いの音も、声も、大きな問題なくよく聞こえました。つまり、イヤフォンやマイクを使用しなくても、問題ありませんでした。動画像も大きな問題はなく、またdelay(遅延)もありませんでした。

 

 

Skype(スカイプ)

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スカイプは、私はもう何年も親しんでいるプラットフォーム。オンラインテレビ電話です。お互いのスカイプネームやスカイプIDを検索し、インヴィテーションを送れば、もうすぐに無料でつながることができます。

セミナーのようなものですと、この作業がたいへん面倒になると思いますが、生徒と私は基本的には知っているもの同士なので、この作業はまったく問題になりません。

テキストを送りあうチャットもできますし、今日、スカイプでレッスンをした生徒は、レッスン中に楽譜をスカイプで送ってくれました。(これは私も学びたい!)

生徒の多くがスカイプを希望しますし、私も過去のオンラインレッスンはスカイプを使用していたので、今後もこのプラットフォームを使用していくことになりそうです。

 

その他、Google Duo, FaceTime を推奨する先生方もおいでです。

 

本当に正直なところをお話しすると、私はまだオンライン「だけ」のレッスンはおすすめできません。

ただ、普段ついている先生とやむをえない事情で、どうしても会えないときにオンラインレッスンを使用する場合や、別の先生に少しアドバイスをもらいたい、オーケストラ曲などでの指使いの決め方がわからない、など、オンラインレッスンで充分に足りる、満足感を得られる場合もあると思います。

 

オンラインレッスンの良い点

*世界どこにいても、レッスンをすることができる。

*レッスンに通うための時間(移動時間)や費用(交通費)がかからない。

*普段、慣れている自宅での環境でレッスンを受けることができる。

*定期的にレッスンに通えなくても、レッスンを受けることができる。

*早朝、夜遅くなど、音楽学校が開いていない時間でも、レッスンをすることができる。

オンラインレッスンでは充分でない点

*本来の楽器の響きがお互いに感じづらい。

*音色に関してはオンラインだけでは判断しづらい。

*先生は生徒の身体に触れることができないため、姿勢、手、指、腕などの位置や脱力の感覚を生徒がとらえにくい場合もある。

*あまり小さなお子さんの場合には、コミュニケーションがとりづらく、親御さんのサポートがない場合には、レッスンが難しい場合もある。

 

ただ、私自身、これからたくさんのオンラインレッスンをしていくので、画面を通してでも、充分でない点が補えるような指導法を見出していけるようになるかもしれません。

 

1週間前には、かなり不満足でしたが、環境を整え、必要なものを使うことで、新たな光をしっかりと見出すことができました。これならば、自分の生徒たちに、オンラインレッスンで今の時期を一緒に乗り越えましょう!ということができます!

 

また、動画や録音を送る(送りあう)タイプのオンラインレッスンも可能なので、いろいろ工夫を重ねていきます。